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踊る町工場

踊る町工場

◆著者
能作克治

◆5段階評価
☆4つ

◆書評(368文字)
ビジネス書コーナーで本を探していた時、まずタイトルに目が行き、思わず手に取りました。
著者は、一代で会社の売上を10倍にした実績を持つ、株式会社能作の代表取締役社長の能作克治氏です。
株式会社能作は、富山県高岡市で400年の歴史を持つ鋳物技術を受け継ぎ、1916年に創業した鋳物メーカーですが、
どういう経営方針の基に、衰退の一途を辿る伝統産業を活性化し続けているのか非常に興味が湧きました。
理由は、克治氏の圧倒的なハードワークと情熱と人柄、そして、「しない」経営方針を徹底しているから。
その内容がストーリーを交えながら、分かりやすく書かれており、読者の心に響いて、活力が漲る感覚が得られました。
たった一人でも、本気の想いで、考えながら仕事を継続すれば、自ずと道は開ける事を体現されていて、
多くの人に感動と勇気を与える本であると感じました。


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