◆著者 成毛 眞 ◆書評 今世界から注目されているアマゾンについて書かれた本。 著者は元マイクロソフト社長の成毛氏です。 経営者視点からの物事の捉え方と、緻密な分析力に基づいた、 アマゾンの生態が分かりやすく書かれています。 世界に多大な影響を与えているアマゾンを知ることは、 最新のビジネス感覚を身につけることと同じ、 と冒頭に書かれていた意味が腑に落ちました。 私たちは、誰もアマゾンと無関係に暮らすことはできない。 その理由は社会のあちこちにアマゾンは確実に浸透しているため。 アマゾンのビジネスは、経営学の革命であり、 「ネットとリアルの境界」をなくした最初の存在として、 未来永劫語られるだろうという主張に納得しました。 毎年数千億円を費やして、 超大型の物流倉庫や小売店を建設し続ける経営は、 他に類を見ないです。 ビジョンを明確にし、未来のために健全な代償の先払いをし、 ビジネスモデルの全てを内製化しているからこそ、 爆発的に事業を拡張していると感じました。 アマゾンという企業を知ることで、 現状を常に否定すること、前提を張り替えること、 先見性を持つこと、行動しながら考えること、 などが大切だと学ばせていただき、 経営の醍醐味がさらに増しました。 これからもアマゾンの動向に注目していきたいです。 藤堂修